司書の部屋
不登校を考える
暖かい日が続いたかと思うと、また冬に逆戻り。三寒四温を繰り返しながら、春に向かっていくのですね。今年度の学校生活はいかがでしたでしょうか。コロナ期を思うとすっかり日常に戻り、子どもたちの明るい声を聴く機会が増えました。
そんな中でも、不登校児が全国で約30万人、過去最多を更新しています。学校でもいろいろ対策をしていることでしょう。研究所図書室でも、いろんな角度から「不登校」を考える書籍が多くありますのでご紹介いたします。
●大丈夫!不登校。 70人の先輩たちからのエール (荒井裕司/ほんの森出版)
不登校を経験した子どもの声や親の行動など、短い文章で紹介。それに対してカウンセラーからのアドバイスがあり、とても読みやすくわかりやすい本です。
●学校に行けない「からだ」 教師・スクールカウンセラー・保護者のための不登校体験の本質と予防・対応 (諸富祥彦/図書文化)
子どもの「気持ち」ではなく「からだ」へ着目した本です。(病気ではなく…)特に、「第5章 子どもが学校に行きたくなる教師」「第6章 不登校を生まない学級・学校づくり」は必読です!
●すきまから見る 「不登校」への思いこみをほぐす (林千恵子/東洋館出版社)
教育支援センター(適応指導教室)に相談員として20年以上勤務する筆者が、不登校の子どもたちの作文を使って、物語を紡いでいます。つらい状況のなかで苦しんで考え続けた子どもたちが書いた作文ばかりです。不登校児が、一人一人全く違う子どもたちであることが再確認出来ます。
●不登校に挑む 子どもが生きる力を回復するために (齋藤充子/悠光堂)
養護学、看護学を専門とする筆者が、不登校の現状から、子どもの学校復帰まで、教師・家庭の対応や、心と体の健康、支援・援助など詳しくまとめてある本です。
●登校しぶり・不登校の子に親ができること 原因はなに?いつになったら学校へ? (下島かほる/講談社)
「休みたい」が増え始めたら。いつまで続くのか。不登校の始まりから再登校までの対応策を徹底解説。ひと目でわかるイラスト図解です。
その他にも、不登校に関連する本が多くあります。新学期が始まる前に読んでみてはいかがでしょうか。
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